新型コロナウィルスの影響で2月29日より臨時休業していたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は6月8日、約3か月ぶりに営業を再開しました。
6月8日から18日まではソフトオープン期間として、入場対象を大阪府在住者に限定しています。(事前予約・購入が必要。14日までは年間パス所持者のみが対象となる。詳しくはこちら)
この記事では、ソフトオープンという形ではあるものの、営業を再開したUSJの模様(コロナ対策、混み具合、アトラクション待ち時間)について詳しくお伝えします。
目次
USJで実施されているコロナ対策
筆者(大阪府在住)はUSJソフトオープン初日(6月8日)の「年間パス会員 ソフトオープンご招待パス」を入手できたので、行ってきました。
ここでは筆者が気づいた範囲内ではありますが、パーク内で実施されているコロナ対策について、写真を交えつつご紹介します。
パーク全体としての対策
パーク入場前に検温を実施
ゲート前には、ソーシャルディスタンスを確保するためのサインが地面に貼られていました。
そしてパーク入場前、「ロサンゼルス・コロシアム・アーチ」の下あたりで検温が実施されていました。体温が37.5℃以上の場合、入場することができません。
パーク内ではマスクの着用が必須
パーク内では原則、常時マスクを着用する必要があります。ジェットコースターなどのアトラクションでもマスクを着用したまま体験することとなります。
またパーク内各所に下のような看板が設置してあり、注意喚起が行われていました。
大阪コロナ追跡システムへの登録
エントランス付近にはスタジオガイドと「大阪コロナ追跡システム」登録のお願いが記載されたフライヤーが設置されています。
「大阪コロナ追跡システム」への登録は、QRコードを読み取り、フォームにメールアドレスを入力するだけで完了します。
パーク内各所に消毒液の設置
パーク内のあらゆるところに消毒液が設置されています。
アトラクションやショップ、レストランの出入り口にはすべて設置されており、クルーはゲストに対し消毒を行うよう呼びかけを行っていました。
アトラクションでの対策
アトラクション待ち列でのソーシャルディスタンス確保
アトラクションの待ち列では、約1mおきにソーシャルディスタンスを確保するためのサインが地面に貼られていました。
また、待ち列の折り返しが発生するところは必ず1列以上開けられており、ゲストが密集しないよう対策がとられていました。
アトラクションは1列おきに乗車・着席して体験
ライド・シアターを問わず、席が複数列あるアトラクションはすべて、1列おきに乗車・着席するようになっていました。
自分が座る列の前後の列が空席になっているということです。それに対し、左右の間隔は基本的には空けていませんでした。
一部演出変更のアトラクションもある
コロナ対策のためか、一部演出が変更されているアトラクションもありました。
スパイダーマンのアトラクションでは水が飛んでくる演出や熱風が吹く演出がなく、ジョーズでは船に近いところで上がる水しぶきが出てこないようになっていました。
スパイダーマンのアトラクションの、水が飛んでくる演出は6月9日時点で復活しているようです。
その他にも、「ターミネーター 2:3D」ではメインショーの水や炭酸ガスを使用した演出が全てカットされていました。
このように一部のアトラクションでは、他のグループのゲストと間接的に接触する可能性のある演出が変更もしくはカットされているようです。
3Dメガネを使用するアトラクションではアルコールウェットティッシュを配布
スパイダーマンやターミネーターのアトラクションでは3Dメガネを使用します。
3Dメガネはクルーからの手渡しで、それとほぼ同時にメガネを拭く用のアルコールウェットティッシュも1人1枚配られました。
レストランでの対策
「大阪コロナ追跡システム」はレストランごとにも登録できるようになっていました。
また、レストランのテーブルは対面での利用ができないようになっており、ゲストは皆同じ方向を向いて食事を楽しむことになっています。
屋外のショーやキャラクターグリーティングでの対策
キャラクターグリーティングでは、キャラクターの周囲の地面にソーシャルディスタンス確保のサインが貼られており、キャラクターと接触したり並んで写真を撮ったりすることはできません。
本来3月6日から開催される予定であった新イベント「『映画ドラえもん のび太の新恐竜』ミーツ ジュラシックワールド」は、6月8日が開催初日となりました。
こちらも地面にソーシャルディスタンス確保のサインが貼られており、前後のゲストの間隔を1mほど開けるように呼びかけが行われていました。
途中、列の入れ替えが行われるので、後列で見ていた人も前列で写真が撮れるようになっています。
USJソフトオープン初日の混み具合
ソフトオープン初日の混み具合を、エントランスからまっすぐ続く大通りの写真とともにお伝えします。
まずは10時20分ごろに撮影した写真です。入場するゲストがそこそこいるといった感じです。
ここから3枚は14時20分ごろに撮影した写真です。平日のUSJでもこの時間にこれほど空いていることはほとんどありません。
このように、屋外にいる人は非常に少なかったです。普通に歩いている分には「密」になることはないでしょう。
一部報道によると、入場者数は混雑時の2割以下に抑えられているとのことです。
次はアトラクションの待ち時間についてお伝えします。
USJソフトオープン初日のアトラクション待ち時間
ソフトオープン初日のアトラクション待ち時間は、閑散期レベルかそれよりもう少し空いているくらいで、待ち時間を苦痛に思うことはありませんでした。
スパイダーマンやジョーズ、ハリー・ポッターのアトラクションなどは、ほとんどの時間帯で5〜15分の待ち時間表示でした。そのうちほとんどの時間が乗り場への移動時間なので、実質的な待ち時間がゼロのアトラクションも多かった印象です。
ユニバーサル・ワンダーランド内のアトラクションも、多くは5〜15分の待ち時間表示でした。ソフトオープン初日はお子さま連れの方がとても多いように感じましたが、それほど混雑はしなかったようです。
また「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」や「ザ・フライング・ダイナソー」などの人気アトラクションでも、表示の待ち時間は平均30〜50分程度、最高で70〜80分程度(14時頃)でした。尚、実際は表示の時間よりも早く乗れることが多いようです。
1回の乗車人数を半分以下に減らしてもこの待ち時間なので、かなり空いているということができるでしょう。
まとめ
- USJは6月8日、ソフトオープンという形で営業を再開
- ソーシャルディスタンスの確保や、消毒液の設置など、様々な対策がとられている
- 人気アトラクションでも待ち時間は平均40分程度。待ち時間ほぼなしのアトラクションも多く、入場者数は大幅に制限されている模様
約100日ぶりの営業再開。クルーさんからは「おかえりなさい!」と声をかけていただくこともあり、感動しました。
久しぶりにパークへ行って「エンターテインメントの力は偉大だな」と改めて思いました。
このような状態がいつまで続くのかはわかりませんが、早く全国の方がUSJに遊びに行ける日が来ることを願っています。
それでは!