ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の目玉とも言えるアトラクション「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」。
大人気ゲームシリーズ「マリオカート」の世界を、ハイテク技術をふんだんに盛り込んだ新感覚のライドとして、現実の世界で体験することができます。
この記事では、そのリアルな「マリオカート」の概要から、魅力、ライドの仕組みについてなど、隅々までお伝えします。
これを読めば、あなたも絶対に乗りたくなる(はず)!
目次
「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」とは?
「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」は、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンの新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」内にある、ライド・アトラクションです。
このアトラクションはUSJが世界で初めて導入したライドで、2021年7月現在、世界中でもUSJでしか体験できません。
その他の基本情報は下記をご確認ください。
- 所要時間
約5分 - 1台あたりの定員
4名(2名×2列) - 単独乗車時の身長制限
122cm以上 - 付き添い者同伴時の身長制限
107cm以上
厳選!USJ「マリオカート」の魅力はこれだ!
何度も乗りたくなる「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」。
数えきれないほどの魅力がありますが、ここでは厳選して5つをご紹介します!
魅力1:待ち列から圧倒のハイクオリティ!
アトラクションに乗る際、多くの方は「なるべく待たずに乗りたい!」と思うでしょう。
しかし、USJの「マリオカート」に関しては、そう思う必要はないかもしれません。
それは、圧倒的に高いクオリティで作られている待ち列(キューライン)があるからです。
ここでは実際の待ち列の一部を、写真と共にご紹介しましょう。
クッパ城へ足を踏み入れると、赤い絨毯が引かれ荘厳な雰囲気のある階段が。
階段を上がると、巨大なクッパの石像がお出迎えです。
クッパの石像より先には、「MKTV」の中継車や、クッパの書斎、「ボムへい」などアイテムが作られている工場などがあります。
書斎の本棚にある本には面白いタイトルがついていたり、アイテムの工場では前に進むごとに完成に近づいていく様子を見ることができたりするなど、かなり細かいところまで作り込まれています。
待ち時間が5〜20分程だと、早く乗れる代わりに待ち列をじっくり見ることができないので、むしろ少し混雑していた方が楽しめるかもしれませんね。
また、待ち列途中にはゲームでお馴染みのカップそれぞれのトロフィーや、
ユニバーサル・スタジオ限定カップのトロフィー、そしてアトラクション名になっている「クッパの挑戦状」もあります。
ここでご紹介しているのはほんの一部です。ハイクオリティな待ち列、是非現地でじっくり見てみてください!
魅力2:AR(拡張現実)を使用したハイテクライド!
「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」は、AR(拡張現実)を活用したハイテクなアトラクションで、これが最大の魅力といっても過言ではありません。
まず、ドライバー(ゲスト)には、カートに乗る前に上の写真の帽子の部分だけを配られます。
この帽子は後ろにダイヤルのようなものがついており、それを回すことで頭囲のサイズを調整できます。
その後、カートに乗車したらハンドルの手前にARゴーグルが置いてあり、それを帽子に装着します。(マグネットでカチッとハマります!)
ARゴーグルには、一緒にレースをしているマリオチーム・クッパチームのキャラクターや、クリボーなどの「おじゃまキャラ」、「はてなボックス」やこうら(後でご紹介します)等が表示されます。
ARはVR(仮想現実)とは違って、ゴーグルの画面越しに背景が見えるため、アトラクション内のコースのリアルな造形と、ゴーグル上の映像が上手くマッチして、奥行きのあるリアルな体験ができます。
魅力3:「マリオカート」の世界が忠実に再現されたコース!
カートに乗ってARゴーグルを装着したら、いよいよレーススタートです。
アトラクションのコースは1つだけですが、いくつかのエリアがあり、これまでゲームで「マリオカート」をプレイしたことがある方は、見覚えのあるようなコースがたくさん登場します。
コース自体はディスプレイやオブジェクトを組み合わせた作りになっており、「マリオカート」の世界観が現実に忠実に再現されています。
Wii UやNintendo Switchを持っている方は、「マリオカート8」や「マリオカート8デラックス」で予習しておくと、より楽しめるかもしれません。
尚、乗車中の写真や動画の撮影は禁止です。
現実(リアル)の造形とデジタル(AR)を組み合わせたハイテクな「マリオカート」を、是非皆さん自身で体験してみてください!
魅力4:ゲームのような操作・やり込み要素がある!
「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」では、主に2つの操作を行います。
簡単に言うと「ハンドル操作」と「シューティング操作」です。それぞれ詳しくご説明します。
まずはハンドル操作。
コースの途中、ところどころでARゴーグル上に左右の矢印が表示されます。その矢印に合わせてハンドルを切りましょう。
表示されている矢印の方向に正しくハンドルを切ることができると、スコアの代わりとなるコインを獲得することができます。
なお、一般的なゴーカートのように、常時ハンドルを操作する必要はありません。また、ライドの動きは固定で、ハンドル操作と連動していません。
次にシューティングの操作です。
コース上にある「はてなボックス」を通過すると、いくつかの「こうら」が手に入ります。(「こうら」の残数はARゴーグルに表示されます)
その「こうら」は、自分の顔を動かすことで方向を定め、ハンドル上部左右にあるボタンを指で押すことで発射することができます。
レース中にはARゴーグル上に、敵(対戦相手)であるクッパチームや、クリボーなどの「おじゃまキャラ」が登場します。
それらに「こうら」を上手く当てることができると、スコア代わりのコインを獲得することができます。
これら2つの操作によって、いかに多くのコインを獲得できるか。ここにゲーム性・やり込み要素があって何度も乗りたくなりますね。
獲得したコインの数は、レース終了後に確認できる他、次にご紹介する方法で多くのドライバーと競うことができます。
魅力5:パワーアップバンドと連携、スコアが記録される!
アトラクションで獲得したコイン枚数は、エリア内で購入できる「パワーアップバンド」と連携して、他の多くのドライバー(ゲスト)と競うことができます。
また、アトラクション内で獲得できるスタンプ(「◯◯にこうらを当てる」などの実績により開放)も、パワーアップバンドに記録でき、登録しているスマートフォンのアプリで確認することができます。
マリオカートとパワーアップバンドの連携方法は、カートに乗車してすぐに、ハンドル中央の「M」のマークにバンドをかざすだけ。バンドを持っている方は忘れずに行いましょう!
「パワーアップバンド」については下の記事で詳しくご紹介していますので、そちらもご覧ください!
「マリオカート」はスリル系じゃない!乗る前に知っておきたいライドの仕組み
「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」は、世界で初めてできたアトラクションのため、どのような形式の乗り物なのか気になってる方も多いと思います。
絶叫系苦手なんだけど、ジェットコースターみたいに怖い乗り物じゃないの?
乗り物酔い、映像酔いしないか心配…
そのような疑問にお答えしたいと思います。
結論から言いますと、「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」はスリルライド(絶叫系)ではありません。
身長制限等をクリアしていれば、基本的には誰もが楽しめるアトラクションだと思います。
「マリオカート」は終始平面を移動するアトラクションで、前と左右の3方向の動きはありますが、上下の動き(高低差)や傾きは全くありません。
仕組みとしては、床面にレールが敷かれていて、そこを辿っていくもの。
基本的に前進しつつ、所々で左右に曲がったり、スピンしたりします。(ゲストはハンドル操作を行いますが、実際の動きには反映されていません)
全体としてスピードは速くなく(むしろゆっくり)、激しいレースを体験するのではなく、ゲームとして楽しむように作られていると感じました。
CMの映像等とは一部乖離しているようにも思えますが、全体的な満足度はとても高いです!
また酔いに関してですが、カート自体の動きはそこまで激しくはないため、「乗り物酔い」をする可能性は低いと思われます。
ただ、前述の通りARを活用したアトラクションのため、人によっては「映像酔い」や「ゲーム酔い」のような状態になる可能性はあります。
映画や3Dゲーム等をしていて酔いやすい方は、ご自身の体調と相談してみてくださいね。
ちなみに、ARゴーグルは乗車中(体験中)でも簡単に外すことができますので、途中で気分が悪くなった方は躊躇わずに外しましょう。
「マリオカート」はどのジャンルにも属さない、全く新しいライドアトラクションだ
ここまでアトラクションについて詳しくご紹介してきましたが、最後は少し評論(筆者個人の考え)を書いて終わりたいと思います。
初めて「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」に乗った後、このアトラクションがどのようなジャンルに分類されるかを考えてみました。
導き出された結論は、「どのジャンルにも属さない、全く新しいライドアトラクション」でした。
ARを活用し「マリオカート」の世界をリアルに体験でき、(実際の動きには反映されないものの)ハンドル操作があり、シューティング要素があり、「パワーアップバンド」を持っていればスコアを他のゲストとも競うことができます。
これらの要素を全て持ち合わせたアトラクションは、世界的に見てもほとんどありません。
またUSJにおいても、これまでの常設のアトラクションでは、何かを操作してスコアを競うようなライドはありませんでした。
そのような観点から、「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」はUSJに、そしてテーマパーク界に新しい風を吹かせており、ゲストには今までにはなかった新鮮な体験を与えてくれるアトラクションであると思います。
「スーパー・ニンテンドー・ワールド」はコロナ禍でのオープンとなり厳しいところですが、いつか日本中、世界中の多くの人々が体験する日が来ることを願ってやみません。
まとめ
- USJの「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」は、ARなどのハイテク技術が使われた新しいライドアトラクション
- ハンドル操作をしたり甲羅を敵や障害物に当てたりしてコインを集める、やり込み要素がある
- スリル(絶叫)系ではなく、身長制限さえクリアすれば全年齢が楽しめるアトラクション
テーマパーク界とゲーム界の王様級がタッグを組んで作られた「マリオカート 〜クッパの挑戦状〜」。
作り込まれた世界観、ゲーム性、やり込み要素など、どれをとっても最高。USJに新しい風を吹かせています。
皆さんも是非体験してみてくださいね!
当サイトでは「スーパー・ニンテンドー・ワールド」にあるもう一つのライドアトラクション「ヨッシー・アドベンチャー」もご紹介しています。合わせてご覧ください!
それではまた。
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